インターネット上で書道展をする意味

コロナ禍で、様々なイベントが制限され、インターネット上での活動が増えました。墨歩会では、10年前から、Web書道作品展として、インターネット上で展覧会を続けてきました。

この書道展の意味は、出品者のお知り合いが遠くに住んでいても、インターネット環境があれば、いつでも自由に観られることにありました。同時に、出品者にとっては、いつでも振り返りができるので、上達を実感できるという効果があります。

コロナによる行動制限が緩和され、今秋は、多くの書道展が通常通り開催されていますが、ご高齢の方や持病をお持ちの方は、行動を自身で自粛されている方もおられるでしょう。そのような方々にも、気軽に楽しんでいただければと思っています。

コロナ禍で多くの書道教室が閉鎖されたり、お休みされている教室も多いと思います。これまで当たり前に楽しんでいたことが、尊いものであったことを実感されているのではないでしょうか?
書道は、一人で楽しめる趣味、芸術です。

張り詰めた心を解き放ち、ゆったりと、硯に水を差し、ゆるりと墨を磨る。
筆に蓄えた墨を紙の上に開放するとき、
心地よい緊張感を伴いつつも、高い集中力の中で、運筆。
書き終えたとき、細く長い息を吐きだす。

上手く書けたか否かではなく、満たされる感覚。

最近、「自己肯定感」という言葉をよく耳にしますが、書道は、究極の「自己満足の世界」かもしれませんね。

今年も、コロナによりお休みされている方がおられますので、少し、作品数が少なくなりますが、予定通り、Web書道作品展は、11月1日10時より、ご覧いただけるよう準備を進めております。

ぜひ、楽しみにしていてください。

第10回Web書道作品展は、https://webshodo.com/no10_webshodo_show/

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