手紙のススメ 第3回

毎年この時期になると、一年があっという間に過ぎようとしていることを実感しますね。
手紙のススメ第三回では年賀状について解説いたします。

年賀状とは

年賀状とは、奈良・平安時代より続く「年回り」を起源とし、遠く離れて挨拶に行くことが出来ないが日頃お世話になっている方々への感謝の意をこめて手紙を送り合うところから始まったとされています。
昭和24年(1949年)よりお年玉年賀はがきが発売され、今ではすっかり国民行事となりました。

SNSの勢いとともに手紙を送る機会も減ってきているとは思いますが、年賀状を送る良さも改めて感じることができると思いますので、この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね。

書き方

宛名面

宛名面は、私たちの感覚では、裏というイメージの方も多いと思いますが、実は、はがきの表なんですよね。
初めて聞いた方は、びっくりしますよね。

・宛先住所


きちんと都道府県から書くのがベスト。

・数字(住所内)


縦書きの場合は漢数字。
横書きの場合はアラビア数字を使用しましょう。

・敬称

個人名

「様」を使う。「先生」等

会社など団体名


「御中」を使う。

連名

それぞれの名前に「様」をつける。子供の場合、「君」「ちゃん」も有ります。

・朱書き

市販の年賀状以外のはがきを使う場合は、区別するために切手の下に朱書きで「年賀」と書き入れる。
朱書きがない場合は普通の一般郵便として処理されてしまうので気をつけましょう。

裏面

・賀詞
年賀状の最初に書く新年を祝う言葉。
謹賀新年(きんがしんねん)
謹賀新春(きんがしんしゅん)
恭賀新年(きょうがしんねん)
慶賀光春(けいがこうしゅん)
迎春万歳(げいしゅんばんざい)
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます
謹んで新春のお祝いを申し上げます
謹んで初春のお慶びを申し上げます
寿



賀正
迎春
新春
初春
慶春
Happy New Year

・本文

謝辞
日頃の感謝のご挨拶を文章で表す。
例:昨年は大変お世話になりました。

祈り
相手の健康や幸せを祈る言葉を書く。
例:皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

お願い
今後も変わらぬお付き合いをお願いする言葉を最後に書く。
例:今年もよろしくお願い申し上げます。

日付
新年の年号と日付を書く。
令和4年元旦

気の利いたひと言文例

誰にでも使えるひと言
楽しいお正月をお迎えでしょうか。
お変わりありませんか。
旧年中は大変お世話になりました。
本年も変わらぬおつきあいをどうぞよろしくお願いします。
皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします。
心豊かな一年になりますように。
本年もよい年になりますように。
素敵な一年になりますように。

上司や先輩へのひと言
いつも親身なご指導をありがとうございます。
今年は人間的にも成長できればと思います。
日々のご指導ご鞭撻に心から感謝しております。
今後も何卒お力添えのほどよろしくお願いいたします。
まだまだ未熟者ではありますが、昨年の経験を活かして頑張ります。

同僚へのひと言
いつも助けてくれてありがとう。
今年もお互い頑張りましょう。
今年も切磋琢磨していきましょう。

後輩へのひと言
成長を頼もしく感じています。
細やかな気遣いをいつもありがとう。
今年もさらなる成長を期待しています。

親族へのひと言
家族みんな元気に過ごしております。
早いもので○○は今年小学校へ入学します。
○○も今年の春からいよいよ社会人です。
お近くにお越しの際はぜひ遊びにいらしてください。
昨年は何かとお心遣いを頂きありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸を心より願っております。
お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか。
寒い日が続きますがご自愛ください。

友人へのひと言
ご無沙汰しておりますがお元気ですか。
またお食事にでも行きましょう。
また飲みに行きましょう。
今年こと会える日を楽しみにしています。
新しい家族ができました。
またみんなで会いたいですね。
お忙しいとは思いますがお体に気をつけて。
今年こそダイエットするぞー。

コロナに関するひと言
自粛生活も一段落ですね。
一日も早く落ち着いた日々を取り戻せますように。
今年こそ直接お会いしたいですね。
次に帰省した際はぜひお会いしましょう。
おうち時間で○○を始めました。

いかがでしたでしょうか。来年は『寅』年ですね。「今年こそ阪神優勝!」なんて一言もいいかもしれませんね。
いろいろと組み合わせてオリジナルの年賀状をぜひ作ってみてくださいね。



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