かきかた教室と習字教室、園児の習い事として、どちらを選べばいいの?

お子様がきれいな字を書けるようにと、幼稚園から小学校低学年のうちにかけて教室に通わせる親御さんは大勢いらっしゃると思います。本記事を読んでいるあなたも、そうなのではないでしょうか?

でも、小さなお子様が字を習う教室は、硬筆でのかきかた教室と習字教室の2種類があります。どちらの教室が良いのでしょうか?

同じ字を習うと言っても、2つの教室でメリット・デメリットがあります。それぞれご紹介しますので、選ぶ際の参考にして下さいね。

かきかた教室のメリット

何と言っても、普段書く字がきれいになることがメリットです。

園児や小学生のかきかた教室では、お手本の上から字をなぞって書いたり、お手本のとおり字をきれいに書くことを身につけます。硬筆特有の、きれいで実用的な書体で文字が書けるようになります。

子供のうちからきれいな字が書けるようになると、授業のノートがすっきり見やすくなって普段の勉強がはかどりやすくなります。

また、パソコンやスマートフォンが普及したとはいえ、成長してから手書きをしなければならない場面はまだまだ数多くあります。

就職活動の際に使用する履歴書は、最近はパソコンで作成する場合が多いですが、内定を頂いた後に企業に送るお礼状は手書きで書きます。

また、就職先によっては、会議やセミナーを開催する際にホワイトボードを使って手書きをしなければならない場合もあります。汚い字でプレゼンをしても、説得力はあまり期待できなくなってしまいますね。

その他にも、学習塾や教員であれば、毎日のように板書をするでしょうし、医療系のお仕事をされる場合は診察券の記入など…

その他にも手書きが必要になるケースはいくらでもあります。小さい頃からきれいな字が書ければ、様々な場面で得をするのです。

かきかた教室のデメリット

かきかた教室には、習字教室と違って展覧会のようなイベントがあまりありません。

多くの人に見てもらい、評価してもらうことができる習字の方が、学ぶお子様のモチベーションは維持しやすいかもしれません。

また、性格にもよりますが、硬筆よりも毛筆の方が面白いと感じるお子様の方が多いようです。

習字教室のメリット

硬筆と同じく、字がきれいに書けるようになることは間違いありません。

毛筆ですと、字のとめ、はね、はらい、文字全体のバランスなどをより強く意識しながら整えて書きます。

また、かきかた教室のデメリットでもご紹介しましたが、書道には様々な展覧会やコンクールが開催され、甲乙がつけられています。

当教室でも、オンライン展覧会を行って、作品を多くの方にお披露目する機会を設けています。

展示会などで賞を獲得できたりすると、飛び跳ねて喜ぶお子様が大勢いらっしゃいます。精魂込めて書き上げた作品が褒められると、嬉しいものですよね。残念ながら受賞できなかったお子様も、「次こそは」とモチベーションを高めます。

このような機会があると、上達するスピードも速くなります。

また習字は、大人になっても書道として続ける方も多くいらっしゃいます。書道で書く字は「作品」の要素が強く、ずっと続けることによって、お手本のように書くだけの書道から脱却し、書を通じて個性を表現することもできるようになります。

そして姿勢を正して書くことで集中力が身につき、心が豊かになります。一生続けることができる素晴らしい趣味につながることも少なくないのです。

習字教室のデメリット

硬筆と比べて準備に手間がかかります。小さなお子様のうちは、墨汁をこぼしたりする危険もあるので、かきかた教室と比べると少しハードルが上がるかもしれません。

また、まれにあるケースとして、毛筆を練習してコンクールで受賞できるくらい上手に書けるようになっても、普段の字がなかなか上達しないということがあるようです。

今はオンライン教室で学べる

以前は、かきかた教室・習字教室ともに通わなければ習うことができませんでしたが、現在はオンラインで受講できます。当教室では新型コロナウィルス流行よりも数年前からオンライン教室を開講しています。

いえ在宅で学ぶことができますので、コロナ感染の心配もなく、ご都合に合わせて受講することができます。

オンラインコミュニケーションツールで今流行しているzoomを使用して、その場でお子様の作品を添削。すぐに字の直すべきポイントが分かりますので、非常に早く上達します。

また、スラックというコミュニケーションアプリを使って、いつでも質問することができます。

習字教室VSかきかた教室、どちらがいいの?

さて、最初の疑問に戻りますが、それぞれの教室の特徴を以下にまとめます。

かきかた教室に通うと、日常書く字がきれいで美しくなり、読みやすい字を書く技術を身につけることができます。

習字教室に通うと、字がきれいになることに加え、書道を通じて人格が磨かれます。

同じ字の練習とはいえ、少し違いますね。あなたのお子様にどのように成長して欲しいかによって、教室を選ぶとよろしいかと思います。

余裕があるようでしたら、吸収の早い小学校入学前から、硬筆・習字ともに学ぶことも考えて良いですね。

今は在宅で習うことができるようになっていますので、教室への送迎の手間や時間を考えずに済みます。ダブルで学ぶことも、以前より難しくないでしょう。

ぜひお子様が小さい内から、きれいな字が書ける素晴らしさを教えてあげてくださいね。

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